人様に迷惑をかけ、「しまった」と感じるときがある。
身体に根付いた道徳観からだろう。
若いとき、道徳には反発していたのだが。
今はどうだろう?
悪くないものの、すべてがいいというわけでもないのかなあ。
www.youtube.com【2冊/今日も少しだけ】
ここのところ、2冊の本が印象に残っている。
どちらも、元朝日新聞記者・樋田毅氏の手によるものだ。
1冊目が、『記者襲撃』(岩波書店)。
www.iwanami.co.jp かつて朝日新聞の記者が、赤報隊によって殺されたが、その犯人を追ったルポルタージュ作品である。
ぐいぐいと読んでいった。
もう1冊が、『彼は早稲田で死んだ』(文藝春秋)。
セクトによって支配された早稲田で、自ら立ち上がり、非暴力の運動を展開したときの日々を、後日談も含め追ったルポルタージュ作品だ。
これまた、巻を措く能わずだったか。
前者は大宅賞を受賞、後者は映画になるという。
そうしたことも知らず、図書館で手にしたのだが、どちらも新聞記者の底力に感銘を受けた。
きっかけは、統一きょうだいの件だった。
「実際、どうなっているんだろう」
そうした疑問で、出逢った書籍なのである。
それにしても、右翼の重鎮がこう言ったそうだ。
「私は朝日新聞を信頼しているんですよ。戦前、平時は左翼を装っていたが、いざ国家の危急時には本来の姿を取り戻して愛国派の新聞になってくれた。今は平和の時代。仮の姿なんだから、好きにやっていただいて構いませんよ」
この言葉にも、戦後の虚妄を痛感していた。
しかも、機動隊に救出されたセクトの件など、苦笑を超えて、「いくつになっても、絶望は感じるものなんだな」と。
よろしくやっている手合い。
さて、統一きょうだいに関しては、どうだったか。
あらためて、「怪しいよな」と。
樋田氏が関与したNHKの『未解決事件File.06 赤報隊事件』という映像作品も参考になる。
また、樋田氏自身の、ユーチューブ等での発言も参考になった。
そうそう、つい最近、毎日新聞では、次の記事が載っていた。
石井鉱基氏の名前を久しぶりに、視た。
「今、生きていてくれたなら、よかったのに」と痛切に想わされる、刺殺された政治家である。
毎日新聞のウェブ版は登録していないので、図書館へ読みに行くかと。
どうか、今日も、ご無事で。
それにしても、先の2冊は何故、朝日新聞から上梓されなかったのか。
退社後の著作と知り、「やっぱりな」と。
【追記/「さてっと」】
眠い。
夜更かしの影響か。
佳き今日を。