食事の介助を。
車椅子の高齢者で、認知症なのだった。
まず、ぬるいお茶を。
そうして、意識のみならず、無意識を探りながら、主食や副食を、順番にゆっくり口へ運んだ。
問えば、微かな声で、「美味しい」と。
www.youtube.com【認知症の時代/今日も少しだけ】
認知症。
今後も、長く課題であり続けるのだろう。
「ただ」と。
ただ、基本で忘れてはならないことがある。
何か。
認知症の人もまた、祝福されていいし、感謝されてもいいということだ。
言葉が届いていないことを、今、体感している。
要は、唾棄の対象ではないということを言いたいのだった。
今や、情勢は真逆なのではあるが。
どうか、今日もご無事で。
【追記/「あらま」】
「お父さん」と呼ばれる爺さんが、そこらにいる。
中には、ときおり、混乱している爺さんも。
要は、「こいつは俺の娘なのか、息子なのか」と。
ある日、姓で呼んだ、
すると、犯罪者にされてしまった。
認知症なのだったが。
佳き日々を。