深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2013-08-29から1日間の記事一覧

走り抜ける/彼・6

やさしさそのものだったが、人々は誤解していた。 親しげには近寄って来なかったからだ。 彼は、孤独に耐えなかった。 むしろ、堪能していたのだ。 馬として生を得た彼の日々は、草原を走り抜けることにあった。