深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

路上の流儀/残暑な・3

自転車が横断歩道の向こう側で止まる。
彼は汗を拭う、水を少し含む、ひと息つく。
人々は歩き出していたが、視線は雲のほう。
ただ、その後、お年寄りが渡り切ったのを確認した途端、一気に走り抜けたのだった。