2014-02-12 日々のサスペンス劇場【殺意と涙】編/この領土で・300 「ぶっ殺してやるっ」 満員電車が揺れたとき、男の口からもれた言葉には酒の臭い。 目は充血、両手は震えていた。 ほどなくして駅に停車、男も、わたしも押し出されてしまう。 男は呆けたように泣き出していた。