深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

今年もまた、新緑の候/些事の日々・76

桜が散っていく。
この世にはいない、しかも、あの世はないから、どこにもいない父母もまた、同じ桜の木を愛でていた。
生きている者たちと死んだ者たちを再会させる老木。
懐かしくて新鮮な青葉が視界に届いた。