2015-09-15 背景/当世労働者覚書・40 何度もなんども出かかった言葉。 が、会社員は奥歯を噛みしめていた。 何も語らない、語ろうともしない。 ただ、天井を見上げるばかり。 眼差しがゆっくりと落ち、上司に届くまで、時間はどれほど経っただろう。