2015-10-07 弱音を吐ける回復の途上/彼・34 「マシだぜ、疲れただなんて」 彼は、杯を空けてから続けて曰く――。 「辛いのは当然さ。でもさ、弱音を吐けるだけマシになったんだ」 そうして、「すでに立ち上がり始めた言葉だよな」と。 店外には汚れた川。