2017-01-12 軒先にて/この領土で・376 こともあろうに用心棒に母屋を貸してしまったのだ。 いや、母屋を長きにわたり献上しているのだった。 そうして、軒先で暮らす日々である。 小雨が身心を打つだけでも朽ちていく。 骨はない、すでに溶けたのだ。