深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

信/月下の貧乏人・52

「とどのつまりさ」と彼。
「信じられるか、どうかなんだよ」と言うのだった。
「宗教に持っていかれるよりいいさ」
身近な人たちを信じられるだけで幸運というものと、杯を運ぶ。
窓の外、満月が浮かんでいた。