よくいる。
面白くて何をしでかすか、分からない人が。
稀にいる。
なおかつ、賢く、人の痛みに敏感な人が。
薫風の季節、わたしも歩いてこよう、沈黙を守り、ただ立っているだけの木々の清涼さが溢れる場所を。
「あっ」
咲いていたのである
。黄色が目に飛び込んできたのだった。
「春よ、続け」
念じていたのである。
よくいる。
面白くて何をしでかすか、分からない人が。
稀にいる。
なおかつ、賢く、人の痛みに敏感な人が。
薫風の季節、わたしも歩いてこよう、沈黙を守り、ただ立っているだけの木々の清涼さが溢れる場所を。