まずの抵抗力だ。
免疫・適応力もまた、大切である。
必要な知識も蓄えていく。
それでもなお、完璧とは言えないのは、いざとなれば雲散霧消してしまう場合が多いからだ。
が、負けないように呼吸を整えていく。
昔むかし/彼・87
人を気にせず努力した。
他人と出逢えば、思いやり第一に――。
そうしたときもあったが、「すでに忘れたな」と彼。
「細かいニュアンスが想い出せない」と杯を空けるように勧めてきた。
何、昔と変わらないよ。
Lévon Minassian & Armand Amar - Araksi Artassouken (Արաքսի Արթասսուքեն)
笑顔嬉しく/家族と・9
家族は言った。
「あんな幸せな顔を視たことがない」
娘の笑顔に心底嬉しく、びっくりしていたのだった。
そうして、父は呟く。
「おれたちって、これでよかったのかな」と。
母は、戸惑いつつ晴れやかだった。
「さようなら」/令和四季派・1
いつかまた、「さようなら」と伝えるときが来るのだろう。
伝える相手は地球。
ふいに、そのときのことを想い洗顔をしていた。
「今日も雨降りか」
叩きつけるほどではなかったが、厄介と郷愁とが去来していた。
誇りはないのかな/当世労働者覚書・108
賃労働に誇りを持っているだろうか。
家族がいれば家族もまた。
目標はお金や休日、買い物や老後など、いろいろとあるだろう。
ゆっくりと尋ねてみたい。
「していることがどう喜ばれていると考えている?」と。
質屋がある/マネー2019・2
お金を借りられるから、友人?
いや、実は逆で、借りられないから友人ではと。
そもそも、言い出せないよな。
まずは借りなければいけない状況の精査からか。
それでもというのなら、まだある質屋へ向かうかな。
わたしの小さな愉しみ/食卓慕情・21
粗末であれ、ゆっくりと食事ができる――。
一方、時間が細切れで、豪勢な食事を一気に摂っていく。
最近では、ゆっくりと的確な栄養素を摂取する人々も。
水筒を持ち歩く日々に、公園のベンチが何よりの日々だ。
機微へ/暮らし・44
遭遇した貴重な体験。
普遍化や一般化したくなる想いは理解できる。
が、視えにくいものの、落とし穴であることに変わりはないだろう。
むしろ暮らしの機微を描き出して欲しいなと。
仮にせこいことであっても。
3つのお願い/戦争は知らない2019・2
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の回復に大切なことは?
まず、安定と聴いた。
また、無能ではなく、有能感の醸成も大切とか。
さらに、新しい結びつきも求められるというが、心の傷がなくても必要なことだ。
たいしたものだ/食卓慕情・20
気にかけてくれる人がいる。
しかも、笑い合うことができれば、幸運か。
食卓で一緒に向かい合うこともできれば、「たいしたものだ」と想えるときも。
大袈裟?
そうかも知れないが、大いに幸運なことではある。