正しさと正しさはどこへ向かう?
ぶつかれば戦へ。
正しさと悪さ、悪さと悪さも同様か。
では、やさしさとやさしさならば?
期待はしていない。
しかし、「明日への可能性は、まだある」と小さな声で言いたい。
正しさと正しさはどこへ向かう?
ぶつかれば戦へ。
正しさと悪さ、悪さと悪さも同様か。
では、やさしさとやさしさならば?
期待はしていない。
しかし、「明日への可能性は、まだある」と小さな声で言いたい。
「結局さ」と、彼。
「自分はあまり信用していないんだよな」と。
「それなら、どうやっていくんだよ」とわたし。
彼は苦笑しながら、「ほら、自分を多少はいい奴だと想っているからさ」。
確かに嘘はなかった。
素晴らしいものでも疎ましいときがある。
このご時勢だとだけ記したい。
指摘すべきことは多過ぎる。
「では」と考えてみたのだった。
そうか、酷いことから逃げたり避けたりすることに力を使うしかないのかと。
夜空を視た。
戦禍や災害、人災で苦悩する人々がいる。
そうした中、衣食住、教育・医療などの面で、グルリは恵まれている?
恵まれていないことを自覚できる程度には、恵まれているのだ。
寒さが、襲ってきた。
子どもは弱い者いじめを。
とどのつまり良心がないのだと。
そうとも言えるし、そればかりではないとも想う。
人と人との間を佳き方向へ積み上げていくしかない上に、誕生したときから良心を持つ者などいないと。
とどのつまり、有限でしかない。
長く体感してきたことだ。
いつか地球もなくなる――。
そう想い定めて、今日を、今を、生きているのだったが。
概ね忘れているのだったが、ふいに想い出し、窓を大きく開けた。
議論よりも大切なのは暮らしだろう。
議論がときとして、暮らしを脅かすときもある。
そも、議論は続けようとすれば、いつまでも続けられるのだった。
嘘だって?
言葉は、ああ言えば、こう言えるメディアだよ。
「何だ、そういうことか」
裸体の写真をはじめ、家族写真にいたるまで、みな、同じに視えてしまったのだ。
何故か。
どれもこれも、ポーズをとっているのだった。
画面に定着するには、それに越したことがない?
早朝のこと。
信号待ちのとき、冷気、それも湿ったそれを感じた。
「嫌だな」と体感、と同時に解放される感覚も。
駅へ向かうことだけしか身心を使っていなかったからか。
信号が変わった、ゆっくり歩き始めた。
Booker T. & The Mgs - Green Onions (Original LP Remastered) (Full Album)
春の冷気に大雨。
夏の薄氷や泥水のようでもある。
秋の田畑の水浸しや腐り始めた果実さえ想起を。
冬の汚れた雪に滑るしかない綱渡り。
そうした事態にさえ、もう驚かないのかも知れないほどの現実が、現実だ。