遠くから、祝福の唄が流れて来た。 ためらいがちの、か細くて小さな声。 聴こえていたものの、多くは聴いてはいなかった。 彼女は、ふと我に返るかのように耳を預ける。 そうして、木霊のように口ずさみ始めた。
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