夜の遅いバスに乗っていた。 南から北へと向かっていたのだ、唄を脳髄で鳴らしながら。 展望? ありゃあしないさ、あったら化け物だよと、唄に言葉が被さる。 そのくせ、乗客たち同様、月を眺めていたのだった。
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