2015-09-07 夜空の輝き/月下の貧乏人・41 夜の遅いバスに乗っていた。 南から北へと向かっていたのだ、唄を脳髄で鳴らしながら。 展望? ありゃあしないさ、あったら化け物だよと、唄に言葉が被さる。 そのくせ、乗客たち同様、月を眺めていたのだった。