爺さんがふいに立ち止まる。 足下を見詰めてから、ゆっくりとしゃがみ込む。 セミの死骸を拾うために。 手のひらの上に置き、眺めている。 ほどなくして樹木のほうへ歩き始め、セミに根元の土を被せ始めていた。
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