2012-05-02 目を閉じる/身体から・62 夜の森の中、ランプを消せば、自分の胸元さえ見えなかった。 この国のようだ、そう苦笑を。 唄を口ずさみ、瞼を閉じれば、やはり漆黒の闇だ。 ただ、ほんのりと温かみが。 明るい兆しさえ覚える暗さなのだった。