2013-05-26 「あ、おれも」/老道・6 抜け道は、決まって狭い。 暖簾をくぐり振り向けば、婆さんが、「この道、恐いね」。 そこにかぶる女将の、「お客さんが入ってくれるわけね」の苦笑。 ゆっくりと背筋を伸ばした婆さん。 「熱いの、1本だけね」