深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

月に雲/月下の貧乏人・17/幸福論・9

深夜、遠くから列車の走る音が届く。
杯を空けつつ、「幸福もまた、たどり着こうとするだけではないな」と。
まずは気づき、発見するのだ。
窓の外を視れば、月を隠す夜の雲。
特に悪さをしているわけではないよ。