2013-05-29 月に雲/月下の貧乏人・17/幸福論・9 深夜、遠くから列車の走る音が届く。 杯を空けつつ、「幸福もまた、たどり着こうとするだけではないな」と。 まずは気づき、発見するのだ。 窓の外を視れば、月を隠す夜の雲。 特に悪さをしているわけではないよ。