深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

図書館で突然、音色を聴いた/この領土で・260

「こんにちは」
音のような声、声のような音。
振り向くと、知らない幼子が挨拶の励行を教えられたのだろう、微笑む。
今夜には忘れるだろうが、応えた、「とってもこんにちは」。
苦笑し、目礼をする背後の母親。