深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

雨宿り/平成四季派・23

バスを当てにするしかない場所にいた。
よりによって急いでいるとき、しかも雨が降り出して。
軒先に隠れたが、足下は濡れ出すばかり。
別段驚くことではない。
「雨か」と呟き、心を逃がすぐらいは学んでいた。