2016-10-05 おれは行く2016/唄・63 さし迫っていた。 鞄に必要なものをぶっ込んで飛び出す。 「本が面白いところに来ていても、おれはいつだって飛び出す」という唄を想い出していた。 焦るばかりの報せ。 飛び出すことからも飛び出す心持ち――。