深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

おれは行く2016/唄・63

さし迫っていた。
鞄に必要なものをぶっ込んで飛び出す。
「本が面白いところに来ていても、おれはいつだって飛び出す」という唄を想い出していた。
焦るばかりの報せ。
飛び出すことからも飛び出す心持ち――。