深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

口真似/彼・57

「愉しくいこうや」
そう、彼はゆっくりと重く呟いた。
「だってさ、それしかないだろう?」
想わず首肯していた。
口真似をして、わたしも呟く。
「そうだよな、愉しくいこうや、それしかないというぐらいに」