深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

ある夜の出来ごと/歩く・55

床についたときのことだ。

「あそこを歩いている」といった感覚にとらわれた。

あの路上をたった今、歩いているのだと。

そうであってもおかしくはないと感じ入っていたのである。

その夜、眠りは素早く訪れた。

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