深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

機嫌/顔・19

不機嫌。
消費者は文句を言い、惹きつけようとする。
今の社会を肯定しているだけに、実は鈍いのだ。
だからといって、この時勢、機嫌がいいだけでは治まらない。
釣り合いをとるために、表情を失うのもどうか。

※文句を言い、立場を優位にする――。
 ときと場合によっては、大切なことなのだったが…。

▲『富士さま』(写真)
過日の姿だ。
まだ、春は遠い?
そうかも知れない。

www.youtube.com【またしても忘れていた/今日も少しだけ】
 マンガを読んでいた。
 次の一文に出逢う。

 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。

 宮沢賢治氏の『注文の多い料理店』の序である。
 大正12年に書かれたそうだ。
 かつて読んだ記憶だけはあるが、やはりすっかり忘れていた。
 それにしても、宮沢賢治とすぐに分かる文章ではある。

 いわゆる清貧の思想は、とても大切だとは想う。
 が、為政者に利用されないことを切に望んでいる。
「欲しがりません、勝つまでは」の風潮が、今もないとは言えないからだ。

 ちなみに、宮沢賢治氏は、ちょっと分からないところがある。
 存外、狂信的な領域もあり、「それが怖い」と指摘している文章を読んだ記憶もあるのだった。

 それにしても、序を読み、愉しく圧倒された次第である。
 かつて読んでいた『春と修羅』の前に、他のところから、あらためて読み出してみようかと。

 情報社会で、じっくりと読める活字を求めている折の再会だった。
 それにしても、読ませるな。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 不調が続く。
「老人ってわけか」
 が、何とかね。
 何とか、歩いていく。
 佳き日々を。