いつでも、どこでも呑気。
貯金はなくても。
あれこれ保障されていれば、「それでいいよな」と言いたくなる。
もちろん、飢えないことが前提なのだった。
そうして、お金はあったに越したことはないのであるが。
今日のワークショップ・1
目を開けたままでいい。
椅子に座り、呼吸をまず、整える。
落ち着いてきたら、自分を信頼してくれたり、自分に愛を注いでくれたりした人を想い出す。
短時間でいい。
懐かしさが、生きる力になっていくようだ。
政治の季節2021/この領土で・715
政局を知る由もない
仮にニュースを浴びるほど読んでも、届かないだろうという諦めもある。
だから、むしろ政治そのものを読んでいくしかないのではないかと。
政を治めようとしているのは何か、どこかと――。
「いててっ」/身体から・198
足の小指を打ちつける。
「いててっ」
痛みが一拍置いてやって来ることを全身で感じながら、すでにして言葉に出していた。
人生を象徴するかのような、人生そのものの一瞬。
後刻、小指は腫れていたのであるが。
今、作ること/当世労働者覚書・144
回転率、要は効率。
全否定はしないが、「どうなのか」と。
そも、いいものはなかなか作れないだろう。
プロなら、可能な場合もあるのだろうが。
機械化していくしかない領域を、人がまだ担っているうちが華?
半歩でも/彼・127
何もいいことはない?
確かにそうだよな。
親や環境、才能など、自分では選べないし、しかもすでに階級社会。
ただ、きみはがんばっている、そのことが一条の光だよ。
1歩とは言わない、半歩でも変えていくさ。
相手はプロ/この領土で・714
矛盾に気づき、理不尽さに怒り、嘆きもする。
そうして、行動すれば失敗もあるだろう。
いや、あるのだ、相手はプロの殺し屋だから。
先行きが視えない中、何より非情なのだ。
自分ぐらい、正直であってもいい。
遠のけたい/視えない日々に・30
「実際にあるんだな」/月下の貧乏人・63
気づけば、ぐるりには闇夜が迫ってきていた。
「どうしたものか」
杖は、まずの月明かりだったか。
そうして、花々の、漂っては舞う匂いもまた、道を感得させていた。
足もとは覚束なかったが、歩き続けていた。
説明/言葉・201
間違えたとき、責任はどのように取っていくのか、なかなかに難しい問題だ。
とはいえ、まずの責任がある。
何か?
求めに応じて説明をしていく責任である。
黒塗りの文書が、公然とまかり通っているのだったが。