2015-02-04 踊る脚/月下の貧乏人・33 月夜に片脚だけの爪先立ちになる。 痛いものの、「構うものか」。 巧みにクルリと回ることはできないと分かっている。 「でもさ、たまにゃあ、浮かれたいもの」 寒さを超えた痛い冷たさの中、夜空を愛でていた。