怒る――。
その間はまだ、余裕があるときも。
緊急の事態と遭遇すれば焦ってしまい、即、からだが動いてしまうからだが。
涙もまた、余裕の産物。
悲しみをまねく事態に見舞われれば、泣いている暇もないのだ?
【ときには逃げ、ぶつかっていく/今日も少しだけ】
脚はまだ、曲がる。
股関節はだいぶ、固まってきたものの。
それにしても、逃げることはもう、できない。
業腹の渦中で、悪さをしたとしても。
死んだ私をふと、想像する。
すると、「生きているだけでいいよな」と。
「高望みと、大志とは違う」
確かに。
似て非なるものか。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「ぶつかるか」】
正当な望みを抱えて、逃げるときには逃げ、真正面へ。
ぶつかるために。
佳き日々を。