深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

夏を歩く/平成四季派・28

傷つけたわけではない。
が、突然、心の底にある気持ちに気づくときが。
「そうか、おれはもっともっと、望んでいたんだ」
5月の匂いを嗅ぎながら雨の中を歩いていた。
靴の中はビショビショだったが、晴々と。