寒くなってきて、春先の情景を想い出す。
桃の花が咲き始めた晴天の日。
爺さんが木にもたれかかり、気持ちよさそうに座っていたのだ。
目を瞑っている傍らには、カップ酒。
手が、ゆっくり伸びていくのだった。
※その後、爺さんを視かけない。
元気でいるだろうか。
【愉しみを耕す=枯れ葉と=/今日も少しだけ】
枯れ葉の上を歩く。
気持ちがいい。
足裏の感触がいい。
とはいえ、靴を履いているので、実感はそれほどではないが。
枯れ葉の、秋らしい匂いもいい。
空気が、冷たくなりつつはあるが、まだ爽やかなのである。
何より、踏みしめたときの音がいい。
「この音を聴けるだけでも、幸運か」
今日も、公園へ。
身心が望んでいるのだった。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「ゲッ」】
夜。
寒くなってきた。
「これから冬かあ」
佳き今日を。