深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

気持ちのよさ/子どもたちと・11

娘がまだ幼児のころ、野営地で沐浴を。
友人たちの手を借りた。
小さなタライが大きな浴槽並?
気持ちよさそうにしていた姿を想い出す。
誰にでもあっただろう幼児期の気持ちよさを、この世の基本にできないか。

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▲『日陰』(写真)
地上に出ている木の根。
腰を下ろした。
そうして、熱いお茶を飲んだ。

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【うるないおっさんたち/今日も少しだけ】
 次の予定まで、時間に多少の余裕があった。
 昨今の喫茶店に入っても、落ち着かない。
「どうすべえかな」

 居酒屋もかねた中華屋へ。
 外から覗けば、空いていたのである。

 座して、注文した品を待つ。
 まばらな店内。
 すぐに出てきた。

 食べ始めたとき、気づく。
 騒がしさに。
 どうやら、おっさんたちが3人が、講演会の後、呑んでいることが分かった。

 マスクスに始まり、現代の何人もの哲学者、あるいは世界情勢にいたるまで、語るかたる、語り合う。
 わたしは、「いやはや」と。
 うるさいことはいい。
 何より、傍観者の知的会話が鼻についたのだった。

 すると、微妙に違和感を感じたのか、その1人が言う。
 こともあろうにギャグを。

「本当かよ、松尾嘉代
 笑いは起きない。

 発語者は、言うのだった。
「あっ、知りません?
 この冗談。
 みな、笑いますよ」
 半分、必死の様相。

 あはは。
 講演者はインテリだもの、松尾喜代を知らないかも知れない。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「いっそさあ」】
「いっそ、竹中屁するぞおぐらい、言えばいいものを」
 彼らの会話から、そう吐き捨てて、店を出たくなっていた。
 が、タンメンはまだ、残っていた不運。 

 佳き日々を。