深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

始まった日に/戦争・6

「軍隊が必要」だの、「ズボンはパンツ」だの、焼肉・餃子を喰いながら嫌韓・嫌中発言だの、「憲法は変えろ」だの、この耳も哀れ也。
煽る煽られる双方、同じ種族。
核が単なる脅しならいい。
まずの呼吸法をと。

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▲『石碑を前に』(写真)
中江兆民
実在の、人材というより、人物だったんである^^。
息子の丑吉には、啓発された。
「ああ、こんな方がいたのか」と。
冬の暖炉、春の薄着、夏の涼風、秋の色彩のように。
存在に、ほっとさせられたのだったが。

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▲『ブルージャイアント』から(図)。
印象に今も、残っているシーンだ。
グッと来たのである。

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【話しかけられる/今日も少しだけ】
「これ、いいですよね」
 電車で座っていたとき、隣の男性から声をかけられた。
 鞄にマンガ本をしまい始めたタイミングを、見計らっていたのだろうか。

 あまりなかった体験だけに、わたしは、「あ、はい」と曖昧な返事を。
 彼は、穏やかに言った。
「ぼくも読んでいるんです」
 低いが、よく通る明るい声。

 モヒカンとなった高校生が、老女性教師との競演後、彼女の手を取り高々と上げたシーンが、脈略なく甦った。
 その話を、しようかどうしようかと想っているうちに、利用駅なのだろう、彼は西荻窪で下車を。
 わたしは、軽く会釈をした。

 話したかったが、後悔先に立たず。
 わたしも2つ先の利用駅で電車を降りた。

「寒いというより、痛いよな」
 が、何だか足取りは軽く、温かい心持ちだった。

 マンガ『ブルージャイアント』は、アニメ映画として、今年上映されるそうだ。
「彼も視に行くのかな」

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「いいなあ」】
 キンクスと言えば、貼り付けた唄も忘れられない。

♪ぼくは世界一肉体的な男ではない
 彼女に抱きしめられると背骨が折れそうだった
 ああ、ぼくのローラ

 ローラと言ったって、ヒデキのローラとは違う。
 何たって、ローラは、実は男なんだもの。
 いや、本当のところ、どうだかは知らない。

 半世紀以上も前に作られた唄。
「あっ、合唱しているな」
 いかすぜ。

 佳き日々を。