深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

昔むかし、あるところに…/彼女・1

月が出たとき、地上の果てへ向かった女性を思い出す。
屈託を見せまいとした笑み。
ただ、彼女だけが今も変わらず若いのだった。
自分たちが老いて、見捨てられたかのよう。
永遠に終わらぬ物語が息づいている。