2012-11-19 「さようなら、またね」/この領土で・26 夜が深くなり広がってゆく。 ぼちぼち帰る時間だ。 若い友に礼を言えば、子どもたちが手を振ってきた。 一段と別れ難い気持ちに包まれる。 夜の別嬪な雲を眺め、しっかり別れの挨拶をしなくてはと、手を握った。