深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

呪詛する人たち/彼女と彼・5

退職するとき、彼女は想った。
「何故、わたしが…」
ほどなくして晴々と、「何故、こだわっていたのか」と。
その後、続いて会社を去った彼。
今なお、「何故、おれが…」と呪詛、安酒をあおる日々なのだった。