深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

アウトではない/唄・95

完璧にアウトの精神状態ではなかった。
だからだ、唄を聴けたのは。
ストレスでダメなとき、唄どころではないものだ。
唄を聴いていくうちに、弾むものが湧き出てきていた。
何と無敵に感じられてきていたのだ。

f:id:beatjw:20211120143000j:plain

▲『スタート地点』(写真)
自転車道の始まりである。
ここまで来ると、「うっしゃ」と。
先が愉しみになるのだった。

www.youtube.com

【『赤目』をあらためて読んだ/今日も少しだけ】
 白土三平氏。
 亡くなってから、いくつかの作品を読んだ。
 どれもみな、「ううむ」と。

 友人が、『赤目』を、高校生時代に読んだ衝撃を知らせてきた。
 探したが、手元にない。

 そこで、図書館から借りてきた。
 一読、「すげえなあ」と。

 首が飛ぶ。
 人はバラバラにされて突き刺さっている。
 妊婦の腹はぶった切られる等々──。

 解説を、鶴見俊輔氏が書いていた。
 趣旨は、「大学からではなく、小学校から見せて、馴染ませる」。

 今、視ると、多くの映像体験を積んでいるだけに、やはり牧歌的な領域もある。
 が、やはり、たまげる描写も多い。
 それを小学校からとは、鶴見氏も大胆である。

 とにかく、殺人はもとより、強姦より強烈なことが描かれているのだから。
 性がすでにして、臭ってもいるのだった。

 まあ、免疫がついていいのだろうか。
 実際、わたしたちは読んで、びっくらしたのだ。

 ちなみに、白土氏の作品は、集団が主人公という点も、かつてないことだったか。
「すげえなあ」

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「すげえなあ」】
『赤目』では、感染症を意図的に引き起こし、それまで勝てなかった領主に立ち向かっていくのだったが。
 コロナ禍、ふと想像することもあるのだった。

 佳き日々を。