深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

もう読まない/今もメディア論・8

まだ開いてはいる。
が、新聞はすでに遠い。
めくっても、知りたいことは出てこないのだから。
例えば、戦後史の虚妄を突く記事は、どこにあるのかと
そも、カルト教団のことさえ、覚束ないではないのか――。

▲『枯れ葉』(写真)
枯れ葉は、まだまだ愉しめる。
冬の間の喜び。
寒いのは、すでにごめんだが。

www.youtube.com【虚妄の戦後/今日も少しだけ】
 分かっていたことだ。
 この国が、GHQやCIA、あるいは統一きょうだい等々によって形成されてきたと。

 昨今、あらためて騒がれ始めている。
 そこを、どうしていくのかと。

 いいも悪いもない。
 率直な事実である。
 困ったものだ。

 賃労働の現場で、お世話になった同年齢の先輩と昨年末、久しぶりに逢った。
 彼は言ったものだ。
「取材源はあかさないのは当然だよ」

 うなっていた。
 わたしは、感動さえしていたようだ。
 それだけ、今の現場が墜落しているからだろう。

「取材源を秘密にするとき、それだけ特ダネということもある」
 そうも言っていた。

 片方の論理だけではなく、ともに舞台に上げること。
 そうした点も大切だろうという話にもなった。

 わたしにとってのまともな人と話すと、「いいなあ」と。
 何がいいのか。
 いろいろとある。

 例えば、呼吸しやすくなるといった点か。
 とにかく、自由闊達、これである。
 脳内の背筋が伸びていくのだ。

 保守の正体がバレた、ここのところ。
 うんざりすることにも、うんざりしている。

 別の文脈のことも忘れずに暮らしていこうと。
 すでに、カウンターカルチャーさえ、資本に取り込まれているのだが。
 そう、体感している。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「吃音かあ」】
 大杉栄氏の一犯一語。
 要は、1回牢獄に入り、1つの外国語を覚えたという、アレだ。

 大杉氏は、吃音に悩まされていたとか。
「か行の発音にさしかかると目を瞬きさせた」
 そう、ウィキペディアにも出ていた。

 借金のため、後藤新平のところへ行ったとき、500円を借りるつもりが、「ゴ」の発音が出ず、仕方なく300円と言ったという逸話は、気にいっているところだ。
 ふと、「外国語は、どんなふうに話したんだろうなあ」と。
 佳き今日を。