深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

鞄への挽歌/些事の日々・68

使えなくなった鞄を見つめる。
捨て場へ置き、しばし歩き、振り返った。
静かに眠り始めている。
あらためて、「身心の一部だったな」と。
「起こすことはないか」と言い聞かせ、新しい鞄とともに駅へと向かう。