2012-10-05 背骨の記憶・3/この領土で・5 「突然、娘にさ」 昔の上司と一献のときだ。 「何故バリケードを作ったのか、聴かれてさ」 その後は朧だが、次の言葉は覚えている。 「娘専用の部屋が持てたときは、お互い大喜びさ。あいつが学生のときかなあ」