深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

背骨の記憶・3/この領土で・5

「突然、娘にさ」
昔の上司と一献のときだ。
「何故バリケードを作ったのか、聴かれてさ」
その後は朧だが、次の言葉は覚えている。
「娘専用の部屋が持てたときは、お互い大喜びさ。あいつが学生のときかなあ」