深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

朝の戦/この領土で・739

この国の朝は、小さな戦。
それでも、そこらにゴミは捨てない。
足・脚を前へ前へと運ぶ。
無意識は急いでいるが、効率を意識はしている。
つまり、小競り合いに巻き込まれないよう、注意しているということだ。

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▲『死体』(写真)
木々が横たわっていた。
役立つために切られ、放置され。
リアルだった。

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▲『孤愁』(写真)
読書する高齢者。
野球帽は定番か。
いい味を出していた。

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【棄民が基本の国/今日も少しだけ】
 フィリピンで、ご高齢の方が言った。
「また、来なさい」
 日本語だった。

 フィリピン・中国の残留邦人を追った映画『日本人の忘れもの』でのことである。
 棄民。
 戦中から3・11へとつながる、この国の在り様。
 何も変わっていない。

 驚いたのが、当の日本で国籍を認めないにも関わらず、フィリピンでは認めるという動きがあることだ。
「えっ、あのフィリピンで?」

 実は、元首相が卒業したらしい大学で、高校生・大学生らが、映画の上映会を開いたのだった。

 難民があふれているが、事態は対岸の火事ではない。
 この国で今も続く、冷酷な棄民政策

 婆さん爺さんたちになってしまった人々の、父母の国・祖国への想いに、「泥を塗り続けているんだよなあ」。
 それでも、捨てきれない想い。
 当然だろう。

 日本語を話せないという中国でも生きてきた人々の、日中友好の想いもまた、胸に迫ってきたのだった。
 1日遅れの合掌。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「眠いなあ」】
 気温が高くなり、睡魔に襲われる。
 もっとも、毎々睡眠不足なので、眠いのだったが。
 佳き日々を。