深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

寝坊したい/令和四季派・15

聴いたり、読んだりした言葉。
「今だけ、お金だけ、自分だけ」
否定はするが、自分にまったくないわけではない。
ただ、ダメだ。
明日やお金以外のこと、他者が視界に入らなければ。
心底、寝坊するためにも。

▲『野の花』(写真)
春の具現。
春が咲いていく。
花のカタチもして。

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【行くところはない/今日も少しだけ】
 老いぼれが歩いていた。
 わたしが歩いていたのだ。

「嫌になるなあ」
 公衆トイレの鏡に映った自分を視て、あらためて、「ううむ」と。

 ただ、それほど深刻ではない。
 微笑はできないが。

 そうした折、高齢者が、「行くところがない」と嘆く。
 いいではないか。
 今いる場所にいれば。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「覚束ない?」】
 今いる場所が覚束ないのなら、自分の身体に帰っていくに限る。
 そこしかないし。
 佳き日々を。