聴いたり、読んだりした言葉。
「今だけ、お金だけ、自分だけ」
否定はするが、自分にまったくないわけではない。
ただ、ダメだ。
明日やお金以外のこと、他者が視界に入らなければ。
心底、寝坊するためにも。
【行くところはない/今日も少しだけ】
老いぼれが歩いていた。
わたしが歩いていたのだ。
「嫌になるなあ」
公衆トイレの鏡に映った自分を視て、あらためて、「ううむ」と。
ただ、それほど深刻ではない。
微笑はできないが。
そうした折、高齢者が、「行くところがない」と嘆く。
いいではないか。
今いる場所にいれば。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「覚束ない?」】
今いる場所が覚束ないのなら、自分の身体に帰っていくに限る。
そこしかないし。
佳き日々を。