ズボンは両脚1度に履けない。
誰が言ったのかは忘れたが、「なるほどな」と。
事実であり、箴言にもなっていた。
想ったものだ、やはり1歩ずつ歩むしかないのだと。
たとえ決めごとに支配されていたとしても。
www.youtube.com【仏が歩む仏への道//今日も少しだけ】
近隣の大学へ。
『仏教とサステナビリティ』の講演を聴くためにだ。
情報量が多く、しかも啓発されていた。
龍谷大学の学長によれば、サステナビリティの動きが学生たちによって、具体的に開始されているという。
例えば、ジビエ市場への参入や独自のカフェ、障がい者との起業など。
「すばらしいな」と。
そもそも、サスティナブルの起源は、ドイツの森林管理学にあるそうだ。
明治時代、日本ではすでに、“保続性”という言葉で、考えられていたという。
わたしは、遠い日々を感じていた。
ヒッピーの動きも想起していたのである。
そうして、ローマクラブのことも、また。
ちなみに、オードリ・タン氏に、「よき祖先とは」と問うと、こう答えたそうだ。
「未来の世代により多くの選択肢を残すこと」
さすがである。
なお、次年度のテーマは、「仏教と哲学」だそうだ。
仏教自体、不思議で難解ともいえる哲学なので、哲学と哲学というわけで、「どういった展開になるのかな」と。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「そうだよなあ」】
なお、講師と演題は次のとおり。
①龍谷大学学長・入澤崇『自省利他の実践―龍谷大学「仏教SDGs」の取り組み―』。
②京都大学教授・C.ウィッテルン『「正命」は現代社会においては可能か?―サステナビリティの思想史的な背景と限界』。
③未来の住職塾代表理事・松本紹圭『日本仏教とグッド・アンセスター』。
どれもみな、関心を持って聴いていた。
以下、①で気になったフレーズを列記しておく。
■失われてしまったバーミヤンの二大仏、ただ、実はイスラムが千年も守っていた。
■異民族ひしめくシルクロードで何故、仏教が必要とされたのか。一切衆生の安寧を願う菩薩の心、異民族と共存する道。
■「私たちが直面している最大の危機、それはウイルスではなく、人類が内に抱える魔物たち、すなわち、憎悪と強欲と無知だ。」(ユヴァル・ノア・ハラリ)
■私たちは地球意識(=多様性への意識)をもった利他的人間へと変貌すべき。未来社会を創り出すのは、今の若者たち。
■2015(平成27)年で、国連で採択された持続可能な開発目標。地球上の誰ひとりとして取り残さないというメッセージは仏教の慈悲の精神に通じる。
■ソーシャルビジネスという営為。
■食品ロス、消防団に入団、孤独カフェ、靴磨き、ジビエ市場への参入などの活動。
■ウクライナ支援、ロシアへのそれも。
■よりよい社会への構想、実現。
②だが、サスティナブルの起源が森林管理学にあること、また川口由一氏などの話も紹介され、「なるほど」と。
啓発されたものだ。
③では、お寺の二階建て論、家の概念と紐づいていたが崩壊した件、先祖から祖先への道のりなどの話も興味深かった。
「みんな死ぬのに、どうして慌てないんだ」との言葉も、笑いつつ、「そうだよな」と。
掃除がテーマという言葉にも、「あっ」と。
なお、シンポジウムでは、「日本は、寺建設のため、森林破壊もしていた」とのこと。
それだけに、仏教の反省がどう生きていくのかと。
気づいて動く人が、3.5%いれば、変わっていくのだとか。
次年度のテーマは、「仏教と哲学」だそうだ。
が、仏教自体、哲学なので、どういった展開になるのかなと。
期待したい。
佳き今日を。