2012-06-05 合掌・33/野営生活覚書・5 夜、薪を静かにくべた。 「もう逢えないんだ」 弾ける音がして、気づく、いない者として出逢い直すしかないのだと。 グルリはやけに明るく、おれは夜空へ届く火のダンスを見つめていた。 言葉はとうに手放して。