深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

街から始めて深呼吸へ/彼・18

「働いているときはさ」
定年後の彼が話し出す。
「街から街へ、ただ足早に通り過ぎていたよな」
が、「今日、知らない街を歩いたとき、よくてさ、いい街だなと」。
新鮮な想いが彼の身心を今、明るくしている。