2015-04-05 当たり前のことに、あらためて/春2015・7 陽射しのもと、1本の老木の前へ立つ。 ゆっくりと、しばし見上げていく。 大きい、高くて風格がある。 が、どこか、脆そうな気配も漂ってきて――。 「そうか、やっぱり桜だったんだな」、そう話し掛けていた。