深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

当たり前のことに、あらためて/春2015・7

陽射しのもと、1本の老木の前へ立つ。
ゆっくりと、しばし見上げていく。
大きい、高くて風格がある。
が、どこか、脆そうな気配も漂ってきて――。
「そうか、やっぱり桜だったんだな」、そう話し掛けていた。