深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

「いいんじゃね」/老道・178

どこで聴いたか、忘れた。
女性が言ったのである。
「70歳近くにもなって、まだ何もできていない」と。
わたしは、「それでいいんじゃね」と想った。
だからこそ、生を捨てずに、何とかやっていけるのだろうと。

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▲『陽射しに背を向けて座る』(写真)
お茶を飲みながら、「ありがてえなあ」と。
陽射しは春。
目を閉じ、身心が伸びていくのを感じていた。
背を向けることで、受け止められるとは^^。

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【幻視だなんて/今日も少しだけ】
 幻視。
 わたしには、ない。

 が、アルコール中毒などで、あれこれ視るという。
 人口に膾炙した話か。

 実際は、難儀なことだろう。
 わたし自身は大昔、何人かに襲われる夢を視て、ガバッと起きた記憶があるのだった。

 ちなみに、情けない人がいた。
 しかも、弱い。
 そのくせ、我欲まみれ。
 できるだけ近づかないようにしてきた。

 が、自分のそれを、さらけ出せるか、どうかのほうがポイントである。
 我欲は必要ないが、情けなさや弱さは、さらけ出す必要があるときも。

 幻視。
 この世のすべてが、それなのではないかと。
 戦禍に想う。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「からだだよなあ」】
 からだ。
 おろそかにするわけにはいかない。
 結局、からだなのだ。
 心も脳も、からだという肉の船に乗っているのだったが。

 佳き日々を。