深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

痕跡がありありと/老道・206

いくつかのベンチ。
爺さんたちが、日向を気持ちよさそうに愉しんでいた。
その中の1人のズボン。
小便の痕跡がありありとうかがえた。
本人は気づいているのだろう、いつものことだと気にする風ではなかった。

▲『木々のもとへ』(写真)
歩いた。
陽射しを愉しみながら。
身心の裏側から、元気に。

www.youtube.com【変わったこと/今日も少しだけ】
 最近、街を歩いていても、視点や視野、視座が変化した。
 きっと、高齢になって、身心の事情が変わってきたからだろう。

 かつて、賃労働でお話をうかがった方の言葉を思い出している。
 陰惨な事件があった神奈川・やまゆり園の支援をしている方である。

 彼女いわく、「政府は共生と言っていますが、わたしには犯罪者と共生するつもりはありませんし、正直、嫌ですね」。
 そうして、こう言ったのだ。
「それでも、一緒に生きていかざるを得ない。
 だから、どう共存していくか、考えているところです」

 わたし同様の高齢者や、あるいは障がい者たちと共生するために、邪悪な人たちとどう共存していくのか。
 そうしたことを、ふと想いつつ、今朝も太極拳を。

 行政が主催する100円ヨーガ教室。
 太極拳と相似している。
 いわゆる筋肉体操ではなく、内臓体操という点だ。

 ともあれ、肌寒いときも。
 どうか、今日もご無事で。


【追記/「手のひらを合わせるべ」】
 そうだ、クレイジーキャッツの方が亡くなられたという。
 お話をうかがったことがあるのだった。

 背の高い、嫌味が一切ない方。
 しかも、面白い。

 子どものころ、家族で爆笑させていただいた。
 失いたくないふるさとだと想っている。
 合掌を。
 そうして、佳き旅路をとも。