月を見るといいよ。
もしも、それで明日からの道のりを描けないのだとしたら?
「みじめ」と喝破した女性もいるのだった。
遠くて、しかも近い戦火・戦禍を想う。
誰もが、みじめであっていいはずはないのだが。
【休日に出向くところ/今日も少しだけ】
広い町、狭い町。
できれば、広くないほうがいいのだったが。
好きな町もあれば、ご免な町もあった。
そもそも、出向くところは決まっている。
若いころなら、まずの本屋・レコード屋。
そうして、ロック喫茶などの喫茶店や、安い居酒屋だったか。
妖しげな、あるいは怪しげな場所へ、連れて行ってもらったこともある。
いつのころからか、それに公園が加わった。
公園に引っ張られるカタチで、いつしか山へもか。
今はもう、町にはほぼ出ない。
その代わりに、図書館にプールか。
公園へは、相変わらず出向く。
そうして、湯をわかし、コーヒーを飲む。
爪を切りながら。
少しずつ出掛ける場所が変転をしてきたのだった。
ただ、もう概ね、図書館やプール、公園を基点に動くようになっている。
どうか、今日も、ご無事で。
今日も賃労働の合間に、図書館やプール、公園へと。
春を浴びて来ようかと。
【追記/「何だろうなあ」】
粗相を気にしない手合い。
露骨に、いる。
問題なのは、町中では、はた迷惑なあたりか。
だから、余計に町は遠のいた。
佳き日々を。