子どものころ、醤油ビンを持たされた。
酒屋へ醤油を買いに行かされたのだ。
夜の闇が怖かった。
「いつになったら、怖くなくなるのだろう」
闇がいつしか、「あっ、怖くない」となったことも、今、想い出した。
www.youtube.com【公園はいいなあと/今日も少しだけ】
いつのころからだろう?
街へ行くことが、うとましくなっていた。
出ても、店ばかりである。
先立つものがないことも、影響しているのだろう。
面白いとは想えないのだった。
もちろん、それだけではない。
消費だけの自分に、「何だかな」と。
古本屋でさえ、脚が遠のいたか。
では、何処へ?
図書館にプール、公園か。
稀に食堂へも行く。
そもそも、公園にいて、自分で入れたコーヒーのほうが、美味しいのだったが。
爪を切る愉しみもある。
ただ、ヘッセの庭や、ランボーの居酒屋、ドストエフスキーの教会でもあれば、覗いてみたい。
辻潤のライブハウス、大杉栄の語学教室なども。
店に出向いても、感動はない。
いや、ある。
高価なものが、安価で売られたときか。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
コロナ禍、街から離れるばかりだった。
が、特に苦痛はなかったと想う。
それまでにしろ、コロナ禍の日々のように、街には居座っていなかったのである。
佳き今日を。